トッパンフォームズは5月18日、運搬時などに使用するカゴ車管理用のUHF帯ICタグを開発した。
<3種類の形状のUHF帯ICタグ>
カゴ車の金属パイプを通信アンテナとして活用することで安定した通信を実現し、さまざまな角度から同時に複数のタグを読み取ることができる。
形状は用途に合わせて、ワンタッチ型、バンド型、チューブ型の3種類で、5月より量産し、8月より販売を開始する。
ICタグはカゴ車を構成する金属パイプによる干渉を受けやすく、従来はタグの大型化、読み取りやすい位置への取り付けなどにより通信を安定させる手法が一般的だった。
しかし、収納時の妨げとなったり、運搬中やカゴ車同士の衝突時の衝撃で脱落や故障が発生したりするなどの問題があった。
今回開発したタグはEPC global Class1 Generation2に準拠しており、トッパンフォームズが提供するRFIDを活用した資材管理ソフトウエアパッケージ「Logi Viewer(ロジビューア)」との連携も可能で、短期間、低コストで管理システムを構築できる。
今後、物流業界や資材レンタル業界を中心に提案を進め、販売開始から1年間で1億円の販売を目指す。
製品仕様
ワンタッチ型:縦35mm・横105mm・奥行き27mm、約20g、価格700円
バンド型:縦17mm・横150mm・厚さ1.5mm、約10g、500円程度
チューブ型:直径22mm・横180mm、約45g、750円程度
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