商船三井は11月11日、子会社のエム・オー・エル・エルエヌジー輸送(以下:MOLLNG)が、スカパーJSATが提供するVSAT(超小型地球局)を利用した高速・定額制の船舶向けインターネット接続サービス「OceanBB」を2011年7月に同社が船舶管理を行なう液化天然ガス(LNG)船Wakaba Maruほかに正式採用したと発表した。
これにより、2011年10月までに計画していた5隻全船への導入が完了した。
同社とMOLLNGは、スカパーJSATと、2008年7月からMOLLNGが船舶管理するLNG船を使用して海洋ブロードバンドの共同実証実験を実施してきた。その結果、安全運航への有用性が確認されたため、MOLLNGが正式な採用を決定したもの。
主な採用理由には、船陸間のEメールや電話によるコミュニケーションの充実化、本船通信業務に関わる業務合理化、安全/効率運航に資する気象海象情報等の入手における質・量両面での向上、インターネット環境向上による船上生活環境(船員福利厚生)の充実などが挙げられている。
また、同時にスカパーJSATの提携事業者であるリンクが提供するクラウド型IPビジネスフォンの技術を応用した日本初のIP船舶電話サービス「BIZTEL Ocean」を導入し、船陸間で内線通話を可能にする体制を構築。 内線化により、船陸共に通話料金を大幅に削減することが可能となった。
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