三菱重工業は11月30日、搬送システムやゴム・タイヤ機械などの事業を担う新会社を2012年4月1日付で発足させる方針を決定した。
機械事業部の事業と、エムイーシーエンジニアリングサービスなど既存グループ会社3社を統合して発足する100%出資会社で、厳しい市場環境の変化に対応した俊敏で強靭な事業体制を構築、事業の強化と収益基盤の安定化をはかっていく。
新会社は、機械事業部の搬送システムやゴム・タイヤ機械事業などを会社分割により同社100%出資子会社のMECに承継させると同時に、広島菱重エンジニアリングとリョーセンエンジニアズを統合して発足する。
本社は広島市西区に置き、主な事業として、搬送システム、ゴム・タイヤ機械のほか、製鉄機械上流設備、化学機械、その他製品の販売・設計・製作・据付・アフターサービスを手掛ける。
新会社の事業のうち、搬送システムやゴム・タイヤ機械は生産の海外シフトを推進、国内は営業・エンジニアリングの拠点として体制強化をはかる。製鉄機械上流設備は開発に注力し、関連装置の製品化を加速する。化学機械は設計強化をはかり、大型の化学機械や熱交換器の製造を拡大する。
新会社は三菱重工業の機械・鉄構事業本部が直接管理する体制とし、機械事業部は解消する。
三菱重工/車両搬送ロボット等で完成車自動搬送向け事業展開加速