川崎汽船が1月31日に発表した2012年3月期第3四半期決算は、売上高7328億8400万円(前年同期比3.8%減)、営業損失316億1200万円(前年同期は623億4300万円の営業利益)、経常損失405億8300万円(前年同期は525億9500万円の経常利益)、当期損失421億6600万円(前年同期は332億4100万円の当期利益)となった。
海運業を取り巻く事業環境は超円高や燃料油価格の高騰等もあり、大変厳しいものとなった。
セグメント別では、コンテナ船のセグメント損失が317億円、不定期専用船が106億円だった。
コンテナ船市況は、世界経済の減速による荷動きの鈍化と大型コンテナ船就航によるスペース供給増により低迷した。
ドライバルク船市況は、新造船の大量竣工により需給が軟化したが、夏場以降大型船を中心に回復した。自動車船事業は、夏以降東日本大震災による落込みから回復したが、タイ洪水の影響が再び収益を圧迫した。
通期は、売上高9700億円(1.5%減)、営業損失430億円(-)、経常損失540億円(-)、当期損失540億円(-)の見通し。