東芝は11月27日、日本貨物鉄道(JR貨物)と共同開発した青函トンネル新幹線共用走行機関車を製作したと発表した。
<EH800形式 交流電気機関車>
JR貨物は、プロトタイプ車両「EH800」を公開した。
EH800は、2015年度末に予定される北海道新幹線開業後に、青函トンネルの共用走行区間の電気方式が、在来線区間の交流20kV(50Hz)と異なる交流25kV(50Hz)になることを受け、複電圧に対応する機関車として、2011年から両社で共同開発を行ってきたもの。
新幹線架線電圧(25kV)と新幹線仕様保安装置(DS-ATC)に対応し、初めて在来線区間と新幹線区間の両方の走行を可能にした。また、回生ブレーキを採用するなど環境負荷低減に配慮した車両とした。
JR貨物では、青函トンネル区間を走行する専用車両として、公開したプロトタイプ車両の他に量産車の導入を計画している。