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日通総研/個人消費の伸び悩みで2013年貨物輸送は減速気味

2012年12月26日/調査・統計

日通総研は12月18日、2012・2013年度経済と貨物輸送の見通しを発表した。

国内貨物輸送の2012年度では、国内貨物輸送量は、上期には、生産等の回復や前年度の大幅減の反動などに伴い1%台のプラスになったものとみられるが、反動の影響が一巡する下期では、景気失速などを受けて再び水面下に沈みそうと予想している。

こうしたことから、総輸送量は0.2%増と13年ぶりに増加に転じるものと予測したが、前回(9月)見通しからは0.3ポイント下方修正している。品類別にみると、消費関連貨物は、個人消費の減速を受けて0.1%の伸びがとしている。

2013年度は、上期は景気が低迷するなかで、消費関連、生産関連、建設関連貨物とも水面下の推移が予測される。下期に入って、2014年度での消費増税を見越した駆け込み需要の発生などを受けて、一部の貨物に増加が期待できるものの、輸送量をプラスに押し上げるには至らない。

総輸送量は1.1%減と再びマイナスに転じるとしている。品類別にみると、消費関連貨物は、個人消費の伸び悩みなどに伴い微増にとどまるという。

国際貨物輸送の2013年度の外貿コンテナ貨物(主要9港)の輸出は、7~9月期以降は世界経済が緩やかながら回復軌道を辿ることを反映して、着実な荷動きが期待される。

ただし、4~6月期は世界的な経済減速の影響が残ることから弱含む展開となり、主力の中国向け貨物もこれまでのような力強さは期待できないことから、年度全体では1.8%の小幅な増加にとどまるものとみている。

2013年度の国際航空の輸出は、アジア線は中国向けが電子部品、自動車部品を中心に伸び悩むため、立ち直るまでには至らず、太平洋線も7~9月期以降はプラスに転ずるが、4~6月期は自動車部品の前年度大幅増の反動などにより落ち込む模様と予測している。

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