ANAホールディングスが4月30日に発表した2013年3月期の業績で、貨物事業の売上高は国際線が865億円(前年同期比1.6%減)、国内線が322億円(3.1%減)だった。
国際線貨物は、長引く欧州経済危機や円高による日本の輸出産業の海外シフト等により、日本発着の航空貨物需要が大きく減少した。
ネットワークの拡充にあわせ、欧米発アジア・中国向け、アジア・中国発欧米向け、沖縄貨物ハブを活用したアジア域内貨物等の三国間輸送を積極的に取り込み、輸送重量は62万1000トン(8.9%増)と前期を上回ったが、単価の下落が大きく収入は前期を下回った。
国内線貨物は、上半期において需要が伸び悩み、10月以降は、東京発の宅配貨物や北海道発の生鮮貨物が堅調に推移したものの、1月以降は、陸上輸送との競争激化による宅配需要の落ち込みもあり、輸送重量46万3000トン(0.8%減)と売上とも減少した。