日本通運は5月22日、輸入で使用した空(カラ)の海上コンテナを港へ返却せずに、輸出のコンテナとして再使用するラウンドユース推進に向けた輸出入コンテナマッチングセンターを設立したと発表した。
顧客から物流形態やニーズを集約し、集荷・配達の時間や立地条件などから集配ルートなどを設計、さまざまな顧客と顧客を組み合わせた最適な輸送方法を提案する。
コンテナの往復利用が可能となり、空での輸送が減りトレーラー運行数が削減されることから港湾周辺の渋滞緩和に寄与し、CO2排出による環境負荷も低減する。
顧客もトレーラーの費用が削減になることや、負担となっている日程調整や各種手続きなども日通が行なうことで軽減できる。
これまで通常輸出入に使用する海上コンテナは、配達終了後に毎回港に返却、集荷時に港に引取りを行なわなければならず、東京港周辺では海上コンテナを返却、引き取りをするトレーラーが慢性的に周辺道路の渋滞を引き起こしていた。
空のコンテナを回送しているため、輸出入業者はコスト面、運送業者はコスト面に加えてCO2排出などの環境面の問題があり、コンテナの効率的な運用(ラウンドユース)の要請が高まっていた。
ラウンドユースを行なう場合、輸出主体、輸入主体の企業では片道分の貨物しかない、貨物があっても利用する日程が合わないなど課題もあり、多大な労力と時間を割かなければならなかった。
これらの諸問題を解決するため、東京都港区にコンテナマッチングセンターを開設し、ラウンドユースを利用したオペレーションを開始したもの。
■概要
名称:コンテナマッチングセンター
住所:東京都港区東新橋1-9-3
TEL:03-6251-1620
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