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DHLサプライチェーン/ヘルスケア各社のSCM見直しを指摘

2014年06月24日/調査・統計

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DHLサプライチェーンはヘルスケア各社のサプライチェーンマネジメントに対するアプローチを見直し、変革する必要があると「ヘルスケア・サプライチェーンのレジリエンス」白書で指摘した。

白書は、世界のヘルスケア業界に影響を与える課題や動向を明らかにする目的でlharringtonグループ社長のリサ・ハリントン氏により、DHLと共同で作成した。

ハリントン氏はメリーランド大学ロバートH.スミスビジネススクールのサプライチェーンマネジメントセンター副所長、サプライチェーンマネジメントの講師を務めている。

ハリントン氏は「ヘルスケア市場では従来の価格を維持することが難しくなってきている。シェアを維持していくために、ヘルスケア業界は経済モデル全体を見直し、あらゆる手段でコストを削減する必要に迫られている」と述べている。

「従来のヘルスケアサプライチェーンのモデルでは、既に目的を果たせなくなってきている。ヘルスケア業界の環境変化に伴い、より高い対応力と適応力のあるサプライチェーンが求められている。今後のサプライチェーンは、世界規模で強固な管理能力とコスト削減を実現し、世界のヘルスケア業界が直面する課題に対応できる機動性、柔軟性、およびレジリエンスを備えていなければならない。」という

一般的に、2つか3つの試練に遭遇するだけで業界は混乱に陥るが、現在のヘルスケア業界では既に多数の問題が複雑に絡み合っているため、現状維持という選択肢はあり得ず、環境変化に応じてサプライチェーンマネジメントを変革していくことが必要だとしている。

各論では、「特許の崖、製品の変化、利益率の低下」、「新興市場、人口構造の変化、医療政策」、「法規制、コンプライアンス、偽造製品への対応」をそれぞれ指摘している。

なお、DHLサプライチェーンは2013年にライフサイエンス&ヘルスケアサービスのグローバルネットワークを25%以上拡大し、新興市場の12か所を含む30か所に倉庫を新設した。現在の拠点数は150か所を超え、4500名以上の専任スタッフが200万㎡、190万パレットに及ぶヘルスケア専用倉庫スペースの管理を行っている。

■「ヘルスケア・サプライチェーンのレジリエンス」白書
http://www.dhl.co.jp/lifesciences-resilience

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