三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は7月11日、ポルトガルで排出ガスゼロの電気トラック「キャンター E-CELL」を顧客実用供試を開始したと発表した。
MFTBCはダイムラー・トラック部門のハイブリッド技術開発の中心拠点で、新たなゼロエミッションの電動トラック「キャンター E-CELL」の開発を担当した。
車両は、初の電動小型トラックとして開発し、排出ガスゼロで、静粛性に優れている。
欧州向けの「キャンター E-CELL」はポルトガルのトラマガル工場で生産し、8台の車両が顧客による実用供試に提供された。
「キャンターE-CELL」の実際の使用環境下での実用供試は1年間を予定。
8台の「キャンター E-CELL」は、ホイールベース3400mm、幅広シングルキャブ、コンフォート仕様がベースとなり4.3mの平ボデーまたは、4.4mのバンボデーを架装している。
これらの電気小型トラックの性能をさまざまな条件下でテストする。
リスボン市では造園工事とゴミ収集車に、ポルト市では公共施設間の荷物輸送に、アブランテス市でも同様に造園工事に利用する。
トランスポルタ社では、近隣地区各戸への宅配サービスに使用し、燃料配給のレン社は、リスボン市の南にある、シネス町の港湾エリア内輸送に使用する。
また、ポルトガル郵便公社CTTでは、リスボン市内の集配センター間の輸送を支援する予定。