パルシステム生活協同組合連合会は9月12日、生産者団体、物流団体、流通販売4団体により、共同の「新しい九州物流の構築」(九州内から関西・関東への納品物流便)を検討し、いままでにない生産者が安定して依頼できる「物流便の確保」の仕組みを組み立てたと発表した。
すでに丸善運輸グループが行う九州から関西・関東への青果流通便は、年間契約2万トン分が確定している。今後は、それに加え九州内の中小出荷団体48か所以上に呼びかけ、拡大させていく計画。
共同物流体制の提案は、11月1日から運用を開始する。
九州内では、1車単位にならない小ロットの出荷団体や集荷ルートから外れ過疎地域にある出荷団体などが、運送会社から一方的な契約解除通告、契約料金の大幅な値上げ要請などを受けている。
その結果、消費地向けへの生産物を出荷できない団体も多く発生してきているという。
それらの産地から強い支援要請を受け、生産者団体、物流団体、流通販売4団体は、共同の「新しい九州物流の構築」(九州内から関西・関東への納品物流便)を検討し、いままでにない生産者が安定して依頼できる「物流便の確保」の仕組みを組み立てたもの。
なお、生産者を対象とした運用説明会を9月26日に開催する。
■新しい九州物流の構築協議会 発起人団体
生産団体:西日本有機出荷組合(鳥越農園)
物流団体:丸善運輸グループ(丸善海陸運輸)
流通団体:生協パルシステム(ジーピーエス)
(共同提案団体)大地を守る会、らでぃっしゅぼーや、生活クラブ生協
参加団体概要
(生産)
西日本有機出荷組合
西日本地域(九州・四国・中国・近畿地方)の有機農産物産地で構成するネットワーク。
鳥越農園
(物流)
丸善運輸グループ
(流通:いずれも有機農産物をはじめとする食品などの宅配事業を展開)
大地を守る会
らでぃっしゅぼーや
生活クラブ連合会(生活クラブ事業連合生活協同組合連合会)
生協パルシステム(ジーピーエス、パルシステム生活協同組合連合会)