コベルコ建機は1月7日、米国サウスカロライナ州に油圧ショベルの生産工場を建設すると発表した。
＜新工場建設予定地＞
新工場は北米現地法人KCMU社に組み入れ、工場建設を機にKCMUは製販一体の会社に改組する。
建設予定地の正式購入契約を経て、4月から土地の造成工事に入り、建屋建設、機械設備設置を経て12月には工事を完了させ、2016年1月から20ｔ機の量産を開始する。
敷地面積、約34万㎡、生産能力は年産1800台でスタートするが、市場開拓と共にメニュー、生産台数を順次増やしていく計画。
2015年度を最終年とする現在の中期経営計画では北米シェアの目標を7％以上としているが、現地生産を機に、今後、サービス機能を更に強化し、部品販売などアフターセールスを充実させるなどして北米市場での基盤強化を図り、コベルコの油圧ショベルのプレゼンスを一層高め、CNH Global. N.V.社(現CNH Industrial. N.V.社）との提携前の北米シェア10％の奪還に向けてグループを挙げて注力していく。
北米に生産拠点が出来ることによって、北米ユーザー向けの生産リードタイムの短縮が図れ、市場ニーズへの対応力が強化されると共に、広島五日市工場の操業負荷低減、グループ全体での最適生産体制構築が可能となる。
■新工場概要
建設予定地：米国サウスカロライナ州 スパータンバーグ郡
敷地面積：約34万m2
（工場棟、事務所棟の外、駐機場、駐車場、テスト場、生産能力増設スペース）
建屋面積：工場棟1万4560㎡ 事務所棟1600㎡
生産能力：1800台/年 （当初計画）
投資金額：約50億円
