積水化学工業は3月5日、宮城県亘理郡亘理町に塩化ビニル管の製造工場「羽生積水 東北工場」を新設し、2月27日に竣工したと発表した。
＜羽生積水 東北工場＞
積水化学工業の環境・ライフラインカンパニーが東日本大震災からの復興需要に対応するために建設を進めていた。
安定した供給体制を構築するとともに地域との結びつきを強化し、復興をさらに加速させることを目的として、東北地区では唯一となる塩化ビニル管の製造拠点を、傘下の羽生積水の東北工場として設置、3月2日から製造を開始した。
なお、これまで環境･ライフラインカンパニーは、住宅着工数の減少や公共投資予算の縮小に伴い需要の減少が見込まれる塩化ビニル管などの汎用品事業で、生産体制の再編を進めてきた。生産拠点は、北海道から九州までの全国を網羅し、各地域の需要に対する生産と物流の最適化を図る「地産地消」を基本戦略としている。
■羽生積水 東北工場の概要
所在地：宮城県亘理郡亘理町逢隈高屋字棚子1-1（積水化学工業 東北物流センター内）
建屋面積：924㎡
投資額：約2億円
従業員：7名
製造品目：塩化ビニル管（日本工業規格JIS K 6741、日本下水道協会規格認証取得）
生産能力：4000トン／年
竣工：2015年2月
