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センコーと積水化学/倉庫壁面へのフィルム型太陽電池設置で実証

2024年03月27日/物流施設

センコーグループとセンコー、積水化学工業は3月27日、太陽光発電ポテンシャルが大きい倉庫、工場の壁を対象としたフィルム型太陽電池の設置方法を確立するための共同実証実験を、センコー茨城支店 茨城PDセンターで開始したと発表した。

積水化学は、発電効率15.0%のフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製造に成功し、1m幅での製造プロセスの確立、耐久性や発電効率のさらなる向上など、実用化に向けて取り組んでいる。

センコーグループはサステナブル経営の一環として脱炭素社会の実現に取り組んでおり、今回、センコーの物流施設において共同実証に取り組むこととなった。

<1m×1mのフィルム型ペロブスカイト太陽電池を16枚設置>
0327senko - センコーと積水化学/倉庫壁面へのフィルム型太陽電池設置で実証

実証実験では、新しい簡易設置法により16枚(16m2)のペロブスカイト太陽電池設置を、施工準備から配線収納まで6時間で完了することができた。

今後、発電能力の検証に加えて耐候性、特に耐風性について3社共同で1年かけて検証を行い、倉庫、または工場の壁面における再エネ導入手法を確立。脱炭素化社会への貢献を目指す。

積水化学工業は、2022年からフィルム型ペロブスカイト太陽電池の共同研究を東京都と開始。2023年10月には、大阪府内のビル壁面に実装している。軽量で柔軟という特長から、ビルの壁面や耐荷重の小さい屋根、曲面など、さまざまな場所に設置が可能な次世代太陽電池として、カーボンニュートラル実現への貢献が期待されている。

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