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UPS/オンライン買い物客、配送先や支払い方法に豊富な選択肢求める

2015年03月18日/調査・統計

UPSは3月18日、デジタル市場分析会社のコムスコアと、オンライン買い物客のグローバルな動向調査「UPS Pulse of the Online Shopper」を発表した。

調査結果は、商品の検討や購入の際、チャネルやデバイスを容易に使い分け、商品の検索から配送までシームレスなオンライン・ショッピング体験を望む「フレックスショッパー」の出現を明らかにしている。

調査結果からは、「オンライン買い物客は、配送先や支払い方法に豊富な選択肢を求めている」、「モバイルはオムニチャネル・ショッピングを促進する重要な要素であり、小売業者はそれに対応していく必要がある」、「送料無料は依然として重要だが、返品サービスを重視する消費者が増えている」といった傾向が明らかとなった。

アジアのオンライン買い物客の48%が新しいショッピングの形態を支持している。アジアは、個人のし好や購入履歴に基づいて消費者が商品を見つけられるようにするオンラインの定期購入サービスの利用率が世界で2番目の高さだった。

なかでも中国が最も多く、68%がこのようなサービスを利用しており、韓国の55%、シンガポールの49%がこれに続く。

対照的に、欧州では23%、米国では22%と、このサービスへの関心は中韓、シンガポール3か国よりかなり低く、日本でも、このサービスに関心を持つオンライン買い物客は回答者の18%と全地域で最低だった。

オンライン買い物客は、注文した商品の大半について自宅での受け取りを希望しているが、別の選択肢を求める傾向も高まっている。ネットで注文した商品を自宅以外の場所に配達してほしいと回答した人の割合はアジアで45%と、他の地域より高くなっている。また、33%は、荷物を自宅で受け取れない場合、自分の都合のよい時に引き取りに行けるよう、自宅近くの提携小売店(コンビニなど)に商品を配送してほしいと回答している。

こうした選択肢は、香港で人気が高く(47%)、中国では最も人気がない(27%)という結果になった。欧州では「隣人に預けてほしい」との要望が多く(38%)、メキシコでは「配送業者の営業所止め」の要望が多い(42%)ことが分かった。

なお、調査はアジア5か国(日本、中国、香港、韓国、シンガポール)のほか、欧州6か国(イギリス、イタリア、オランダ、スペイン、ドイツ、フランス)、米国、メキシコ、ブラジルで実施され、eコマースの最新の傾向を検証している。

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