SBSホールディングスが8月8日に発表した2025年12月期第2四半期(中間期)決算によると、売上高2285億3900万円(前年同期比3.1%増)、営業利益63億8900万円(41.7%減)、経常利益63億6400万円(44.1%減)、親会社に帰属する当期純利益27億6000万円(57.2%減)となった。
主力の物流事業では、既存顧客との取引拡大に加え、高い物流機能を求める新規顧客の獲得や、EC物流の需要取り込み、ラストワンマイルでの置き配サービス本格導入など、サービスラインナップの拡大にも注力したことなどから売上高は2211億4200万円(7.9%増)、営業利益は48億5800万円(8.5%増)となった。
通期は、売上高4850億円(8.2%増)、営業利益205億円(15.8%増)、経常利益201億円(8.9%増)、親会社に帰属する当期純利益112億円(16.4%増)を見込んでいる。
決算説明会で鎌田正彦社長は、2025年度を最終年度とする現在の中期経営計画に対する実績の評価について「なかなか厳しかった」とした上で、2026~2030年度を期間とする次期計画では利益率に重心を置き、2030年度に連結売上高7000億円、物流事業の営業利益率4.5%以上とする目標の達成に強い意欲を見せた。
2025年1~6月は物流事業での想定以上の荷量減少に加え、不採算事業所の構造改革が思うように進まなかったことなどが利益を押し下げる要因になったと説明するとともに、次期計画中には「利益を伴う均整の取れた成長」を目指すとし、社員のパート化など採算性の向上に取り組む姿勢を示した。
また、「10年後にはドライバーの3割程度が外国人になっている可能性がある」とし、外国人ドライバーの採用についても積極的に進める考えを示し、今後のさらなる賃金上昇への備えを進めていくことの必要性を強調した。
海外企業のM&Aについては、関税交渉によりアメリカへの投資に日本政府の保証が付く可能性があることから「興味がある」と述べた。
日本コンセプト 決算/1~3月の売上高11.4%増、営業利益41.4%減