日本通運は5月11日、品質保持のため長時間確実な温度管理が必要な医薬品を、簡易な方法で一定の温度に保って輸送する国際航空貨物の新サービス「NEX-PHARMA TempSure Cool A」(Cool A)と「NEX-PHARMA TempSure Thermo」(Thermo)の販売を4月から開始したと発表した。
Cool Aは、専用の保冷輸送容器と特殊な冷却材を用い、容器内を2~8℃(冷蔵温度帯)に保って輸送する。冷却材はボタンを押すだけで冷却が始まるため、これまで同温度帯を輸送時に維持するために必要だった予冷や保冷剤の交換が不要になった。
Thermoは、専用の保温輸送容器と特殊な蓄熱材を用い、容器内を15~25℃(定温帯)に保って輸送。この温度帯では同社初めての航空輸送サービスとなる。
両サービスとも長時間一定の温度を保つことができるため、米国向け、欧州向けなどの長距離輸送が可能。
これまで、国際航空輸送での温度管理の研究・開発に取り組み、2010年からTempSureシリーズとして、冷蔵温度帯に対応した「Cool」と冷凍温度帯に対応した「Frozen」を提供してきた。
今回、取り扱いの容易な「Cool A」、新たな温度の定温帯に対応した「Thermo」をラインナップに加えることで、厳格な温度管理が必要な医薬品のサプライチェーンを高品質な国際航空輸送サービスでサポートする。