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国交省/低レベル放射性廃棄物輸送容器の不具合で報告

2015年08月28日/調査・統計

国土交通省は8月28日、低レベル放射性廃棄物の輸送容器の上蓋の固定ボルトが折損する不具合についての原因究明と再発防止対策について結果を発表した。

6月26日に原燃輸送から報告を受け、国土交通省から6月27日にボルトの折損の原因究明と再発防止対策とその報告並びに再発防止対策について国交省が認めるまでの間、この輸送容器を用いた低レベル放射性廃棄物の輸送については差し控えることを原燃輸送に対して指示していた。

8月19日に原因と再発防止対策について、原燃輸送から報告を受け、国土交通省で外部有識者の意見を聞きつつ検証を行った。

この結果、究明された原因と再発防止対策ともに妥当なものと判断されるので、8月28日原燃輸送に対して輸送を再開しても差し支えない旨通知した。

原因は水素の影響により硬度の高いボルトで発生する脆性破壊の一種である「遅れ破壊」。

再発防止対策では、「遅れ破壊」を生じない、より柔らかく適切な硬度を有するボルトへの取替え(3400の輸送容器のうち、硬度の高いボルトを使用している2403の輸送容器のボルト全数9612本)を行う。

また、設計段階でのチェック体制を強化するため社内の設計・製造両部門に加えて、社外専門家を含めた体制を構築する。

なお、再発防止対策の実施状況について、国土交通省においてチェックを行うこととしている。

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