Zepol(ゼポ)は9月7日付で、米国海上コンテナ輸入の8月実績をまとめた。
それによると、アジア主要10か国・地域発のTEU (B/L・Loading Port/母船積地ベース・実入り・FROB含) は、前月の1.6%増(129万TEU)に対して9.1%増の139.5万TEUとなった。
米国向け世界合計 (FROB含)は、中米発(シェア8.9%)、南米発(シェア2.9%)カナダ発(シェア2.8%)がそれぞれ5.5%減、6.6%減、10.3%減と減少だったことに加え、欧州発(シェア14.2%)も2.7%増と前月からやや下げた中で、アジア発の9.1%増が牽引する形で全体は5.2%増(1~8月累計では3.5%増)の205.3万TEU となった。
アジア発の6割以上を占める 中国発は前月1.3%増と低めだったが、自国分を表す荷受け地ベースも10.1%増に上昇で11.4%増(1~8月累計では4.3%増)となった。
2位の韓国は中国発トランシップ(TS)の大幅増加(42.7%増)で6か月連続プラスの24.3%増だった。3位の台湾は前月の15.6%減から5.5%増に戻した。4位の香港は前月比が15.5%増だったものの4か月連続マイナスで3.0%減だった。
5位のシンガポールはインドネシアなどからのトランシップ(TS)がやや減少し12か月連続プラスがストップして9.8%減となった。7位のベトナムは13か月連続大幅2ケタ台プラスの51.7%増だった。自国分を表す荷受地ベースでも韓国を上回る2位に定着している。
8位のインドは2.2%増と低めだったが25か月連続のプラスを維持。9位のタイも24.2%増と連続7か月のプラスとなった。10位のマレーシアは連続7か月マイナスの45.4%減となった。
6位の日本発(直航分)は6か月連続のマイナスで8.6%の減少(1~8月累
計では10.7%減)だったが、釜山トランシップ(TS)は6か月連続の2ケタ
69.8%の大幅増加だった。
日本発直航分の米国揚げ地別8月TEU前年比は、東岸が35.4%減に対して西岸は4%の減少。西岸と東岸の扱い量シェアの変化をみると西岸が85.3%から89.5%へと4.2%分増やしたのに対して東岸は4.3%の減少だった。
同じ見方で、韓国(釜山)発、中国発の動きは、日本発とは反対に西岸を減らして東岸へのシフト(韓国発2.1%増、中国発3.4%増)が確認された。
■問い合わせ
ZepolJapan
南石正和
mnasneki@zepol.jp