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富士電機/ウェアラブル型遠隔作業支援パッケージ発売

2015年12月04日/生産

富士電機は12月1日、現場作業の品質向上・効率化と技術ノウハウの伝承・蓄積をサポートする「ウェアラブル型遠隔作業支援パッケージ」を発売した。

<支援パッケージを用いた現場作業と本部支援イメージ>
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作業者(現場)が保持するウェアラブル端末(メガネ装着型カメラおよびディスプレイ)と遠隔地の支援者側拠点(本部)をインターネットでリアルタイムに接続し、富士電機が独自開発したソフトウェアを用いて作業者への支援・指導を行うもの。

遠隔地の熟練技術者からの指示、作業状況の画像・音声入出力、ハンズフリーでの現地作業を可能とし、作業品質向上・効率化・技術伝承に貢献する。

スタンダード版とプレミアム版の2種類のソフトウェアをラインアップ。遠隔サポート機能を充実させたスタンダード版に加え、作業全体を幅広くサポートするプレミアム版により、多様な導入ニーズに対応する。

スタンダード版は、本部パソコンとウェアラブル端末との双方向通話、ウェアラブル端末のカメラ画像のリアルタイム転送と本部パソコンでの編集・返信、本部パソコンからウェアラブル端末へコメント送信が可能。

プレミアム版は作業項目を事前に登録し、手順に沿って作業者に投影表示。作業を中断することなく内容を確認でき、抜け漏れを防止する。音声認識により作業内容を記録し、クラウドサーバ内に作業報告書を自動作成。転記ミスを回避し、効率化に貢献する。一連の作業内容を動画・静止画で記録・保存(データベース化)することで、異常時の解析や現場状況のエビデンスとして関係者で共有化が可能となる。

生産現場はもちろんのこと、受変電設備やデータセンターなど各種施設の保守・保全作業、物流倉庫でのピッキング作業など、幅広い用途での活用が可能。

販売目標はパッケージ売上高として2018年度30億円。

なお、産業・社会インフラをはじめとする幅広い分野で、ICT技術を活用して遠隔での指示・作業支援を可能とするウェアラブル端末の製品化が進展しており、国内の市場予測でも、メガネ型端末が2013年度の7万台から2018年度には103万台と、市場の急速な拡大が見込まれている。

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