国土交通省は1月27日、2月上旬にタイ~ミャンマー間で越境物流システムの実証事業を開始すると発表した。
<南部経済回廊を活用したタイ~ミャンマー間における越境物流システムに係る実証事業のイメージ>
ミャンマー南部ダウェーで、東南アジア最大規模の「ダウェー経済特区」の開発に日本が参加を表明する中、今後のダウェー開発を視野に、南部経済回廊を活用したタイ~ミャンマー間での新たな物流システムについての実証事業を実施する。
調査では、バンコクとダウェーを結ぶ南部経済回廊(プーナムロン(タイ)~ティキ(ミャンマー)国境ルート)を活用したタイ~ミャンマー間で新たな越境物流システムの実現に向けたパイロット事業を実施する。
第三国間向け貨物を含む混載輸送のトライアル輸送を実施し、オペレーション上や制度上の課題等を調査する。
「ダウェー経済特区」は、タイを中心としたメコン地域の産業とインド・中東・アフリカの市場を結ぶ拠点として期待されている。
特区の開発に伴い、タイ~ミャンマー間を結ぶ南部経済回廊の整備もあわせて期待されており、今後この区間でさらなる物流の拡大が見込まれている。
■トライアル輸送の実施スケジュール(予定)
2月3日:タイ・バンコク出発(タイ籍トラックに積み込み)
2月4日:タイ国境プーナムロン到着
ミャンマー国境ティキ到着(ミャンマー籍トラックに積み替え)
2月6日:ヤンゴン着
ヤンゴン向け貨物 インド向け貨物
2月8日:ヤンゴン近郊へ輸送 ヤンゴン港着
(2月中旬インド向け輸出予定)
国交省/4月の鉄道貨物輸送量0.9%増、貨物トンキロ0.1%増