商船三井は3月9日、フィリピン Dasmarinas市Salitranで、商船大学の新設に向け建設予定地で鍬入れ式を行ったと発表した。
大学はMagsaysay Maritime Corporationと共同で設立し、開校は6月を予定している。
商船三井は船舶運航での高い安全基準を支える船員の育成を目的として、2007年に自社訓練船「SPIRIT OF MOL」での専属講師と乗組員による訓練航海を開始。
2011年にはフィリピン政府の推進するAcademe-Industry Linkage Programのもとに「職員候補生プログラム(3rd Year Program)」を導入、フィリピン国内の提携商船大学から選抜した3年生を対象にMagsaysay Institute of Shippingでの教育・訓練を実施してきた。
フィリピン人船員は商船三井の運航船乗組員の中核を担っており、運航技術が高度化する中、さらなる活躍が期待されている。
安全運航に対する商船三井の取り組みの集大成として、アジア・太平洋地域で世界最大級の自営商船大学を設立することにより、良質な船員の確保・育成の強化を図り、「世界最高水準の安全運航」の実現を目指す。
商船三井/海運の課題解決へ Global Maritime Forumサミットに参加