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山九/技術開発展示会開催、技術開発は顧客へのサービス向上

2016年03月24日/SCM・経営

山九は3月24日から25日、本社ビルで「山九 技術・開発展示会2016」を開催している。

大学や他の企業と共同で開発した機工やロジスティクスに関する技術を一堂に集め、社内外に広く告知する狙い。

展示した新技術は計87件で、開発部署は山九をはじめ、首都大学東京、インフォセンス、溶接センター、日本工業検査などが出展した。

<人を感知するとランプが点灯、ブザーが鳴る>
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「フォークリフトの接近検知システム」では、実際に駐車場で実演。フォークリフト(FL)オペレーターに他のFLや作業者の接近を「警報機」や「車載モニター」で知らせる安全サポートシステム。遮蔽物(金属類を除く)の向こうにいる作業者の検知も可能だ。

警報システムは「リーダー」「ICタグ」「警報機」またはモニターパネルのみのシンプル構造。車載モニター採用時、検知範囲を2分割(前後)、4分割ゅ前後左右)、8分割し、複数の作業者または他FLの近接位置表示が可能だ。

<誤出荷防止システム、文字読み取り装置(ハンディターミナル)利用>
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「誤出荷防止システム」では、専用ソフトを起動して、袋製品に印字された情報である製品番号/ロット番号と、荷札の情報として印字されたロット番号を文字読み取り装置を用いて読み取り、違いがあるかないかを判別して、誤出荷防止につなげるもの。

<輸送貨物の固縛ベルト向けデジタル張力計>
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「輸送貨物の固縛ベルト向けデジタル張力計」では、これまで人の感覚で判断していた固縛時の締め付け力を数値管理することにより、適正な固縛を実施した作業管理を行うことができる測定器。

<山九の吾郷康人専務>
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山九の吾郷康人専務は「ものづくりをしている会社ではないので、あくまでこれらの技術は顧客へのサービス向上が目的。展示会の狙いは、これらの技術を社内外の人に知ってもらうことと、グループで技術を共有すること。これらの技術はカイゼン提案から生まれてきたもので、2014年には19万件、2015年には22万4000件と増加を続けている。技術により、山九のユニークマークであるプラントエンジニアリング、ロジスティクス、オペレーションサポートを有機的に結び付け、安全、品質、コンプライアンスを実現していくつもりだ」と話した。

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