東京流通センター(TRC)は4月18日、建設を進めている物流ビル新B棟(仮称)のプレゼンテーションルームを開設したと発表した。
プレゼンテーションルームは入居希望の顧客に対して、物流ビル新B棟の完成時の姿をリアルに再現したVR(仮想現実)で提供しようというもの。ヘッドマウントディスプレイとVR技術を活用して、建物内部を実際に見学できるような「バーチャル内覧」を用意した。頭の動きに連動して、360度を見渡せるため、あたかも実際の建物の中にいるかのような没入体験ができる。
また、倉庫内のカット模型にAR(拡張現実)技術を応用した倉庫利用事例紹介コンテンツ、イメージパース、地図を展示して建物の外観・内装・立地特性の紹介はもちろん、プレゼンテーションルームからは建設中の新B棟、羽田空港方面を眺めることができるため、建設状況や周辺環境をも含めた新B棟のプロジェクト全体を把握することができる。
<倉庫内のカット模型にARを利用して倉庫利用事例紹介コンテンツ>
ルーム開設の狙いについて、TRCの関口史彦常務取締役は「倉庫内への事務所設置のモデルケースとするため。顧客にデザイン性の高い事務所が設置可能であることを訴求し、保管倉庫としてだけでなく、新B棟がさまざまな可能性を持った物流施設であることをアピールするため。入居を検討中の顧客には、竣工前の早い段階からさまざまなコンテンツを通して、具体的なイメージを持ってもらうことで、スムーズな入居を実現することも狙いだ」と話した。
さらに、新B棟を含めたTRCの総合的な情報発信拠点として機能設置した。
このルームは竣工まで利用する予定だが、新B棟の建設が進むにつれて実際に内部見学できる時期になると併用することも考えている。
なお、現在までの新B棟への申し込みは3割から4割程度で、建て直し前の入居企業への優先策はとらないという。また、屋上の太陽光パネルについては、屋根貸しスキームとなるのか、実際の運用まで行うかはまだ未定とのことだ。
■プレゼンテーションルーム概要
所在地:東京都大田区平和島6-1-1 センタービル9階916号室
交通:東京モノレール流通センター駅徒歩1分
面積:約86m2
主な展示物:ヘッドマウントディスプレイ3台
VR(仮想現実)技術を活用して建物内部をバーチャル内覧できる360度動画
建物CGを豊富に使用したプロモーションビデオ
倉庫内のカット模型とAR(拡張現実)技術を応用した倉庫利用事例紹介コンテンツ
歩車分離構造を再現した大型カット模型
イメージパース・周辺図・建物模型