大和ハウス工業と大和ハウスプロパティマネジメントは、ダイワハウス工業が開発した物流施設「DPL」で、地域共生活動「DPL地域につながるプロジェクト」を開始したと発表した。
両社は、地震や豪雨などの災害発生時に地域住民の安全・安心を守るため、大和ハウス工業が開発した物流施設「DPL」が位置する、一部の自治体と協定を締結し、住民の一時避難所などとして活用してきた。
また、「DPL」を地域住民に開かれた施設とするため、カフェテリアの解放や集会所・遊具広場の設置、イベントを開催するなど、地域と共生する施設づくりを推進している。
このほど、「DPL」で、本格的に地域共生活動を実施するため、「DPL地域につながるプロジェクト」を始動。第一弾として、5月17日に大和ハウス工業最大の物流施設「DPL流山Ⅳ」で、防災イベント「ソナエル防災in流山」を開催した。
当日は、「DPL流山Ⅳ」周辺の住民約50名が参加し、集中豪雨や台風などの発生を想定した車両での避難体験や、VR(拡張現実)・AR(仮想現実)技術を採用した防災体験等を実施。災害発生時の「DPL流山Ⅳ」の活用について学んだ。
参加社からは、「近隣に背の高い建物があるのは、水害時などの非常時に心強いと感じました。40代」、「自家用車を運転して、実際に一時避難場所に乗り入れられてよかったです。50代」、「VR防災体験で実際の揺れを視覚的に感じ、地震への危機感が高まり、常に防災への備えが必要であることを、改めて実感しました。50代」、「物流施設は普段入ることができないが、実際に入ったところ内観もきれいで、免振構造も採用され、強靭な建物ということが理解できました。講演会で漠然とした不安から備える気持ちになり、学べる時間を頂き感謝します。たくさんの方に知っていただきたいので、今後の継続開催を希望します。60代」といった意見が寄せられた。
今後、同プロジェクトでは、防災イベントをはじめ、フェスタやスポーツイベント、施設見学会、職場体験などを開催し、地域住民に開かれた物流施設として、地域共生活動を推進していく、としている。
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