日本貨物鉄道(JR貨物)が1月19日に発表した12月の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は194万8000トン(前年同月比1.5%減)、車扱は93万9000トン(6.4%増)となった。
今月は、北海道・東北地区での暴風雪などの影響により、月全体では高速貨77本が運休となった(前年は、高速貨25本が運休)。
台風10号の影響で不通となっていた石勝線・根室線については、復旧までの間トラック・船舶による代行輸送を実施した。
コンテナは、自動車部品が熊本地震で被災した現地工場の復旧及び自動車販売台数の好調に伴い増送となったほか、化学工業品も前年を上回った。
エコ関連物資については、北海道内での建設発生土輸送が堅調に推移した。
一方、紙・パルプが印刷紙・コート紙の需要の落ち込みにより低調となったほか、食料工業品が台風10号の影響による砂糖の発送減に加えて、増送傾向であった飲料関係が好調であった昨年までには至らず、前年を下回った。
さらには農産品・青果物が台風10号の影響により馬鈴薯・野菜類が引き続き低調に推移した。その結果、コンテナ全体では、前年比1.5%となった。
車扱は、石油が気温低下に伴い灯油を中心に好調な荷動きとなり、車扱全体では前年比6.4%増となった。
コンテナ・車扱合計では、前年比1.0%増となった。
港湾統計速報/4月の主要6港湾外国貿易貨物コンテナ個数3.5%増