日本通運は4月13日、福岡市東区の福岡海運支店・箱崎定温物流センター内の一部に対して、日本ハラール協会(JHA)から日本国内で2拠点目となる倉庫に関するハラール認証を3月29日に取得したと発表した。
博多港は農水産物の豊富な九州地方の玄関口であり、ハラール製品の主な消費地である南アジアに対する海上輸送の好適地。
箱崎定温物流センターは、同港の国際コンテナターミナルに近接し、海上輸送によるハラール製品、特に食品を主とした定温管理を要する商品に適した設備を有している。
日通は2014年12月、マレーシア日通が同国政府のハラール認証機関にあたる、JAKIMから、ハラール輸送認証(MS2400-2)を取得した。
翌年6月には、世界最大のハラール機内食メーカーである「ブラヒム社」と業務提携契約を締結、全日本空輸へ納品するハラール機内食の日本への輸送を担当した。
2016年2月には日本国内での倉庫と輸送に関するハラール認証を取得した。
国内輸送用には、ハラール専用のカゴ付台車を東京、博多の拠点にそれぞれ20本ずつ備えているほか、今年3月には国内で初めて、宗教洗浄を行った鉄道コンテナによるハラール製品の輸送を行った。
■拠点の概要
所在地:福岡市東区箱崎ふ頭1-8-22
建物:箱崎定温物流センター2棟15倉
総床面積1万2028m2
うち定温倉庫5倉(1643m2)、室温1~20℃、湿度40~99%の範囲で設定可能
認証エリア:定温1階部分のうち147m2
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