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IHI/衛星を活用した船舶位置情報サービスの提供開始

2017年06月23日/IT・機器

IHIのグループ会社であるIHIジェットサービスは6月23日、AIS (Automatic Identification System) 衛星による船舶位置情報データの世界最大手プロバイダーであるexactEarth社(eE社)と、日本での販売代理店の独占契約を締結し、船舶位置情報サービス提供を本格的に開始したと発表した。

<「Shipview」画面>
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船舶自動識別装置であるAISは、船舶の衝突回避などを目的として、船舶相互間や、船舶と陸上局間で、船舶の位置情報を自動的に送受信するシステムであり、一定の船舶への搭載がIMO(国際海事機関)により義務づけられている。

このAISから発信されるデータを衛星でモニタリングすることにより、陸上局から検知できない全海域のビッグデータを高精度に把握することが可能であることから、近年、海上交通の安全確保・領海警備・海難救助・漁船操業管理等において活用が進んでいる。

現在、世界で13万5000隻以上に搭載されており、今後も利用の拡大が見込まれている。

eE社は、AIS衛星により船舶位置情報を提供する世界最大手のプロバイダーであり、現在15機の衛星を独自に運用し、全世界にサービスを提供している。

eE社は、2017年1月から順次、次世代衛星を打ち上げており、2017年6月には最初の4機の次世代衛星によるデータ配信を始めた。

今後も衛星を継続的に打ち上げる予定で、2018年には58機を運用し、より高精度のデータをリアルタイムに提供する計画だ。

IHIは、この船舶位置情報サービスを日本の顧客向けにカスタマイズし、2年前から海上保安庁や海運関係会社に向けて提供してきた。今後は、IJSがeE社の日本における独占代理店となり、サービスを提供していく。

サービスはeE社の船舶関係情報を、利用しやすいWebサービス「Shipview」で提供。eE社の船舶位置情報データを、リアルタイムで提供する。特定の海域・時期・船種等の船舶位置データなど、分析に必要な情報を提供する。

データ分析ツールとなるIJS独自ビューア「iOMS(アイオムス)」を提供する。

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