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日通/東京~北海道間にRORO船を9月4日就航、船内を公開

2017年09月01日/3PL・物流企業

日本通運は9月1日、就航を9月4日に控えたRORO船「ひまわり8」の船内見学会を開催した。

<ひまわり8の着岸した様子、ランプ部>
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<新造船「ひまわり8、9」の概要>
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「ひまわり8」は、東京~北海道航路で運航していた「ひまわり1」の代替船として建造されたもので、今年3月30日に進水式を挙げたばかり。北海道航路に週5便体制で定期運航を行う。

船のタイプはRORO船で、船首・船尾にランプウェイを装備し、トレーラ等がそのまま入り込める。

コンテナ、トレーラ以外にも、「ひまわり8号」は危険品貨物も輸送可能とし、上甲板、及びA甲板船尾部分(暴露甲板)に危険品積載スペースを備えている。

<ひまわり8の船首部分>
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<ブリッジ部分>
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<B1甲板内>
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<危険品貨物対応の上甲板でコンテナを固定>
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<A甲板も横に空洞があるため危険品貨物対応となる>
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<日通独自開発の冷凍・冷蔵コンテナ>
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<冷凍・冷蔵コンテナの内部>
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<コンテナシャーシの固定>
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危険品積載スペースには、コンテナ、トレーラも収納可能なため、積荷の割合に応じて調節することもできる。

積載量は、ひまわり1が12フィートコンテナ換算で410個、ひまわり8は516個、トレーラシャーシ換算では1が50台、8が177台と拡大している。約25%積載率がアップしたという。

輸送用容器も多彩に用意しており、海上ドライコンテナのほか、冷蔵・冷凍機付コンテナ、アルミウイングトレーラー、高床平トレーラーなどがある。

省エネ船型と低摩擦塗料、バルブ付リアクション型高性能舵、高効率可変ピッチプロペラ、電子制御式低速ディーゼル主機関、インバータ駆動式海水冷却ポンプ等の省エネ設備を採用し、環境・省エネ対応を強化している。

日通は、今後「ひまわり8」と同タイプの「ひまわり9」を「ひまわり2」の代替船として投入し、11月27日からは、北海道~東京~大阪間を週2便体制に変更し、輸送サービスの拡充を図る。

■ひまわり8の主な仕様
全長:166.90m
全幅:27.00m
深さ:23.27m
満載喫水:8.85m
総トン数:約1万620t
航海速力:約23.0ノット

国交省/中・長距離フェリー、RORO船、内航コンテナ船の積載率動向(2024年4~6月)

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