川崎汽船は9月26日、グループで運航管理する船舶に川崎重工業が開発した「最適運航支援システム」の搭載を決めた。
システムは、船体の安全性を考慮した上で、最小燃費となる航路を提示するもので、川崎重工グループと共同開発した統合船舶運航・性能管理システム「K-IMS」を構成するシステムの一部として、2021年までに約120隻に搭載する。
システム開発にあたり、川崎汽船は様々な種類の船の実船検証の場の提供や、妥当性評価において船舶運航に関わる経験・知見の共有などの協力を行なった。
実船検証の結果、システムが選定した航路が、ローリング(船体左右動揺)/ピッチング(船体前後動揺)や燃料消費量の予想値と就航実績が高い精度で一致し、搭載の決定に至った。
システムを搭載することにより、船舶運航の安全性が高まるとともに、燃料消費の抑制により、経済性と環境性能の向上を図ることが期待されている。
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