アイリスグループのIRISUSAは12月5日、アメリカ東海岸ペンシルベニア州に第4工場の新設を決めた。
投資額は120億円で、敷地12万m2、2018年2月着工、竣工は2019年4月の予定。生産アイテムは、プラスチック製生活用品(収納用品、ペット用品)で、アメリカ国内初めてとなる4.8万パレットの自動倉庫を併設する。
アメリカ国内のネット通販の売上が拡大する現状に対応するためで、東海岸の工場新設、4工場体制の確立により、インターネット通販における物流体制の一層の効率化が実現する。
自動倉庫を併設することで、ネット通販向けの製品ラインアップを拡充でき、ネット通販における多様な顧客ニーズに対応する供給体制を構築する。
アイリスグループの基幹工場である大連工場(中国)で生産している家電製品やLED照明、調理器具などを中心としたハウスウェア部門の物流センターの役割も担う。
販売先は、大手チェーンストア、スペシャリティストア、ネット通販で、販売計画は初年度50億円、2021年度150億円。
IRISUSAは1992年6月に設立し、ウィスコンシン州とテキサス州、アリゾナ州を生産・物流拠点に事業を展開している。
主にプラスチック製生活用品(収納用品、ペット用品)の製造販売を行い、売上構成比の大きい収納用品は「かさ高(重さの割にサイズが大きい)」商品のため、従来から物流効率の改善が課題になっていた。
アマゾンを中心に大手ネット通販の売上が拡大し、販売先、配送先が米国全域に広がるため、物流コストが高くなると想定されている。