LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





UDトラックス/クオンをリコール

2017年12月14日/IT・機器

UDトラックスは12月14日、国土交通省にクオンのリコールを届け出た。

不具合の部分は電気装置(バッテリー電源ケーブル)、窓ふき器(車両マスター制御ユニット)、駆動力取出し装置(PTOリバースユニット)、かじ取り装置(タイロッド)。

電気装置(バッテリー電源ケーブル)については、バッテリー固定プレートの形状が不適切なため、バッテリー端子に電源ケーブルを取り付けた際、電源ケーブルが固定プレートの端部と干渉するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、電源ケーブルの被覆が損傷して短絡し、最悪の場合、走行中にエンジンが停止し、再始動できなくなるおそれがある。

全車両、バッテリー固定用プレートの端部に保護材を取付ける。併せて、電源ケーブルを点検し、損傷がある場合は保護材の取付けまたは新品に交換する。

窓ふき器(車両マスター制御ユニット)については、ワイパーの作動を制御する車両マスター制御ユニットのプログラムが不適切なため、ワイパー作動中に特定の操作を行うと、ワイパーの制御がフェイルセーフになることがある。そのため、ワイパーが一定時間停止し、必要な視野を確保することができなくなるおそれがある。

全車両、車両マスター制御ユニットのプログラムを書き換える。

駆動力取出し装置(PTOリバースユニット)については、駆動力取出し装置(PTO)の組付作業が不適切なため、シャフト部の表面に防錆対策用テープの接着成分が残ったまま、ベルト駆動用プーリーが組付けられたものがある。

ベルト駆動用プーリーの取付ナットの締付け力が不足し、そのままの状態で使用を続けると、取付ナットが緩み異音が発生し、最悪の場合、駆動用プーリーが脱落して、他の交通の妨げになるおそれがある。

全車両、ベルト駆動用プーリー締結部の点検・清掃を行ない、取付ナットに緩みがある場合は、PTOリバースユニット一式を新品に交換する。なお、交換部品の準備に時間を要するため、準備でき次第、改めて部品を交換する。

かじ取り装置(タイロッド)では、低床式前2軸車の前前軸タイロッドエンドのクランプ部の組付作業が不適切なため、取付ボルトの締付けトルクが不足しているものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、取付ボルトが緩みタイロッドエンド部にガタが生じ、最悪の場合、タイロッドからタイロッドエンド部が抜けて、操舵不能になるおそれがある。

全車両、タイロッドエンドのクランプ部を、規定トルクで再度締め付ける。

リコール対象車の台数は計454台。不具合の件数は2件、事故は無し。

■型式等は下記URLを参照。
http://www.mlit.go.jp/common/001214112.pdf

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース