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ソニー/物流支援ロボットCarriRoを生産拠点で導入

2018年01月30日/IT・機器

ZMPは1月29日、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングが生産拠点に物流支援ロボットCarriRo(キャリロ)を導入したと発表した。

<ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング導入の様子>
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生産拠点での、荷役・運搬・棚卸など生産活動を支援する間接業務の全自動化を目指す活動の一環として導入された。

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングのDD部門竹下氏は、「荷役・運搬・棚卸など生産活動を支援する間接業務の全自動化を目指す活動の一環として、CarriRoを導入。部品の納品場所から倉庫への運搬に焦点を当てて改善した。当初、自動仕分けコンベア等の搬送システムの導入も検討したが、スペースの制約と導入コストの観点からCarriRo導入を決めた。作業負荷の軽減は勿論、都度変わる搬送導線にも対応できる点と導入しやすさを重視した」と話す。

さらに、「床にテープを施設するタイプの搬送機では搬送導線を都度変更するには難しい面があるが、CarriRoは人に追従していくため複雑な搬送導線への対応も可能。また、操作のしやすさも導入を決めた理由の一つ。導入しても現場の作業者に使って貰えなければ意味がない。CarriRoは短時間で操作に慣れることができるので、そういった点でもクリアした」とコメントしている。

導入後の効果としては、「CarriRoを購入して約1年が経過した。当初は弊社の要求仕様を満たせなかったが、ZMPと協業で改善プロジェクトをキックオフし、2017年度内の生産導入を目指し改善を続けている。CarriRoでの作業に関しても詳細が固まり、弊社仕様への改造もZMPの協力を頂きながら推進している。生産性の面でも効果が見込めそうなので、該当業務については全てCarriRoに切り替えることを目標にしている。カルガモモードで使用することで作業者は複数の台車で搬送できるようになった。材料運搬の効率化という当初の目的は達成できそう。生産性の面でも、CarriRoを追従させることで、以前よりも搬送量をあげられたため、トータルの作業工数も効率化でき生産性を上げられそうだ」とコメント。

今後の展開について、「現在、CarriRoを使用しているのは熊本テクノロジーセンターの一部署のみだが、今後、社内でも運用効果を報告し、横展開の検討を進めていく。CarriRoは一般環境での使用を前提としているが、一定の清浄度を要求されるクリーンルーム内でも活用できる可能性はある為、ZMPと共にトライしていく予定。また、次のステップとしてCarriRoの自律運転による運搬全自動化と、RFIDなどIoT化を推進していく事により在庫管理効率化を目指していく」と話している。

■ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングのCarriRo導入事例
https://www.zmp.co.jp/carriro/detail_ssm.html

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