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ヨコレイ/大田区京浜島に冷蔵物流センター竣工

2018年02月20日/物流施設

横浜冷凍(ヨコレイ)は2月20日、東京大田区京浜島で開発を進めていた「東京羽田物流センター」を竣工した。

<東京羽田物流センター>
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<これまでのロゴと新しく作ったヨコレイの英字ロゴ(後方)>
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東京湾岸に4つめの施設(パックス冷蔵含む)となり、関東一帯で12か所の施設を構築したことで、当初、「仮称京浜島物流センター」だった名称を変更し、より中核的な施設としての名称として東京羽田物流センターとしたもの。

京浜島は東京港や羽田空港に近接した国内最大の貨物集積地。都内は物流センター建設用の土地が慢性的に不足しており、保管環境は飽和状態となっている。

高い保管品質を満たすためには最新鋭の設備が必要となっており、新しい物流センターの建設が内外から求められていた。その立地を生かし、2万トンを超える港湾型と物流型の両面の特色を持った陸・海・空、すべてに対応した施設。

<電動式移動ラックと連動したカーゴナビゲーションシステム>
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<C級冷凍ユニット>
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設備には、自然冷媒「Sittory冷却方式(ノンドライ・ストレイジシステム)を採用。さらに、C級(クーラー級)にはCO2のみで冷却を行う冷凍機ユニットを2基導入した。これは三菱重工サーマルシステムズ製で、導入1号機となった。

<屋上の太陽光発電パネル>
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屋上には太陽光発電(約436kW)システムを設置、庫内入出庫作業を省人化する「カーゴナビゲーションシステム」も取り入れ、「人」と「モノ」と「地球」にやさしい冷蔵倉庫を実現した、としている。

近年問題となっているトラック待機時間解消のため、トラック予約受付システム「Yokorei Truck Reserve System」を導入。国土交通省の定める、流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律(物流総合効率化法)の認定を受けている。

<ヨコレイの吉川俊雄会長>
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ヨコレイの吉川俊雄会長は「2018年5月に創立70周年を迎える記念すべき年にあたり、東京羽田物流センターは当社の未来に繋がる新しい事業拠点としての思いをこめている。これで物流センターは東京湾岸に4、横浜に3、圏央道周辺に5、合わせて12か所となり、関東圏の物流網が完成した。港湾型と物流型の要素を併せ持つ施設として活用する。ここのところ、輸入貨物では食品の原材料輸入は激減し、半完成品、完成品レベルの輸入が増えている。コンビニまで運ぶことはないが、ただ保管するだけでなくセンターデポ的な役割も果たす。今後は11月に名古屋、その後福岡で物流センターの竣工を控えている。いずれも、港湾型、物流型を併せ持ったセンターとしていく予定だ」と話した。

■概要
名称:東京羽田物流センター
住所:東京都大田区京浜島1-2-9
敷地面積:約1万1000m2
延床面積:約1万7000m2
構造・規模:鉄筋コンクリート造 3階建て
冷蔵収容能力:F級約2万500トン、C級約6000トン、計約2万1100トン
冷却方式:F級 Sittory冷却方式(ノンドライ・ストレイジシステム)、C級 CO2単元冷却方式
冷媒:アンモニア(NH3)、CO2
設備:太陽光発電システム、カーゴナビゲーションシステム、フードディフェンス

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