ヤマト運輸、宮崎交通、日本郵便は2月20日、路線バスを活用した「客貨混載」の共同輸送を開始した。
<出発式の様子(左から)宮崎運輸支局宇都宮博文支局長、ヤマト運輸小菅泰治常務執行役員、宮崎交通菊池克賴社長、日本郵便福田聖輝副社長、西米良村黒木義光副村長>
路線バスを活用した客貨混載は、これまで各社とも事例があったが、複数事業者の貨物を共同輸送するのは全国で初めての取り組みで、2月20日に国土交通省から、全国初の「バスの貨客混載・共同輸送事業」として、物流総合効率化法の対象に認定された。
宮崎交通とヤマト運輸が2015年10月から実施している「客貨混載」に日本郵便が参画し、これまで1日3往復していた村所郵便局~西都郵便局間のうち、村所郵便局で引受けた郵便物等を西都バスセンターまで輸送する片道1運行について、路線バスを活用した「客貨混載」で共同輸送する。
日本郵便とヤマト運輸は、西米良村のバス停留所「村所」で路線バスの荷台スペースにそれぞれ専用BOX利用して貨物を積み込み、宮崎交通は「村所」から「西都バスセンター」まで輸送後、各社へ貨物を引き渡す。
なお、2月20日10:00 から、西米良村の村所バス停前の駐車場において客貨混載による共同輸送の出発式を行った。
今後、物量や輸送ダイヤを考慮し、共同輸送の便数増加などを検討していく。また、乗客の安全第一とコンプライアンスを徹底しながら、他の物流事業者の参画も視野に入れて取り組んでいくとしている。
連載 物流の読解術 第15回:中継輸送の考え方-物流共同化を考える(3)-