鴻池運輸は5月25日、ACTL社と合弁でインドに設立した鉄道コンテナ輸送事業(CTO)会社JKTI社は、自社専用のコンテナ積載用車両(台車)2編成(45両/1編成)が完成し、昨年より開始した同社サービスに投入したと発表した。
JKTIはCTO事業者として、ACTLの有する豊富な顧客やICD(コンテナ・トレイン・オペレーター)設備、ノウハウなどを活用し、西インド主要3港(ナバシェバ港・ピパバブ港・ムンドラ港)とデリー首都圏近郊のファリダバッドに位置するACTLのICDを結んだ、インド国内一貫輸送を行っている。
ICDでのコンテナ取扱量は約4500TEU/月で他社との共同運行を行い、計8編成を投入し、週7便のサービスを提供している。
JKTIは今回の自社専用車両2編成を投入、より機動的で信頼性の高いサービスを提供することをめざしている。
今後はさらなる輸送量拡大が見込まれる自動車・二輪車・化学品・家電などの日系企業も開拓すべく、今後も追加で2編成を自社車両として投入する予定だ。
なお、インドでは2020年に日印の国家プロジェクトであるDFC(貨物専用鉄道)の開通が予定されており、特に内陸部のデリー首都圏近郊では、海上コンテナ貨物を輸出入するための鉄道輸送と、その発着場所となるICDの重要性が増している。
今後、インド国内の貨物量の増加や、DFC開通により、他のICDへの乗り入れが可能になれば、さらなる車両数の拡大も見込まれている。