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日立ソリューションズ東日本/AI機能搭載の在庫管理システム、北大と共同研究

2018年07月26日/IT・機器

日立ソリューションズ東日本は7月26日、在庫管理ソリューション「PSI Visualizer」にディープラーニングを利用したAI機能を搭載すると発表した。

<問題在庫と関連するPSIデータの特徴をAIが学習>
20180726hitachis1 500x162 - 日立ソリューションズ東日本/AI機能搭載の在庫管理システム、北大と共同研究

<問題在庫の判定イメージ>
20180726hitachis2 500x324 - 日立ソリューションズ東日本/AI機能搭載の在庫管理システム、北大と共同研究

現在、プロトタイプ版の開発を完了し、より精度向上と判定能力の向上、実務での適用検証作業を実施している。

PSI Visualizerは、豊富な可視化機能と評価機能から問題在庫を発見抽出する機能を備えるが、アラート(問題在庫の判断指標)の設定やアラートにより抽出された問題候補アイテムの最終的な判定や、問題の箇所特定、PSIバランス悪化の原因推定までの一連の作業は、あくまでツールを利用する人の判断に委ねている。

扱う商品が多いほど作業負荷がかかり、また判断する人により問題抽出にバラツキがでてしまうケースも見受けられた。こういった課題を自動で診断するAI機能が搭載されることにより、人手を介さず自動で各種在庫診断が行えるようになる。

この機能の開発にあたって、長年AI技術の研究に取り組み、企業との共同研究実績も豊富な北海道大学大学院 自律系工学研究室の山本 雅人教授、飯塚 博幸准教授の協力のもと、共同研究を実施する。

サンスター他、数社の協力を得て、実データでの評価作業を並行して実施し、PSI情報の振る舞いの違いによる判定パターンの業種業態別の評価を行う。

共同研究と研究成果を実装した製品・ソリューションは、実務での適用検証作業を実施し市場への早期の投入を目指している。

日立ソリューションズ東日本が10年以上にわたり顧客に提供している在庫管理ソリューションのラインナップにAI機能が新たに加わることで、より多くの業種の顧客の在庫管理に関する課題を解決し、支援することが可能になるとしている。

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