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JR貨物/運転士異常時対応訓練用シミュレータを導入

2018年09月12日/IT・機器

日本貨物鉄道(JR貨物)は9月12日、EH800形式交流電気機関車に対応した「EH800形式交流電気機関車運転士異常時対応訓練用シミュレータ」を導入したと発表した。

<シミュレータ外観>
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<新幹線との共用走行区間の画像>
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<青函トンネル走行中の画像>
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2016年3月より運行開始した北海道新幹線との共用走行区間を運転する運転士の技能向上を目的として、同区間で運用しているEH800形式交流電気機関車に対応した。

同社では、列車を正しく安全に運転することを目的として、運転士の知識、技能及び異常時対応能力の向上を図るため定期的に訓練を行っている。

その内容については、実際の車両を使用しての実地教育、講義を中心とした机上教育、訓練用シミュレータを使用した体験教育等が中心。

訓練用シミュレータは現在全国に6か所配置しているが、北海道新幹線との共用走行区間は、通常の在来線と異なる運転取扱いを行う必要があることから開発したもの。

導入に際しては、従来のシミュレータに加えて、走行区間の特性に合わせた機能を新たに追加している。

内容は、実際に走行する区間(津軽線 蟹田・新中小国信号場間、海峡線 新中小国信号場・木古内間、道南いさりび鉄道線 木古内-札苅間)に対応しており、同区間で使用している4つの保安装置(ATS-SF・ATS-PF・ATS-Ps・DS-ATC)に対応している。

新幹線共用走行区間で使用している「DS-ATC」は、個別の機能である RS-ATC・構内 ATC・非常運転モードにも対応している。

また、新幹線との共用走行区間を走行するため、同区間の異電圧セクション、上記保安装置の切換え及び新幹線指令との指令伝達システムを再現している。

コンテナ内に搭載したエンジンで電力を発生させ冷凍機を作動させる温度管理コンテナ(クールコンテナ)は、長大トンネルである青函トンネルを通過する際に自動的にエンジンを停止しているが、その機能に異常が発生した場合の対応を訓練するシナリオにも有している。

事故再現シナリオシステムにより対応する路線の映像を作成し、作成した映像を運転士異常時対応訓練用シミュレータで操作することが可能。

■概要
設置か所
北海道支社 五稜郭機関区1台
東北支社 青森総合鉄道部1台

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