日本貨物鉄道(JR貨物)が10月30日に発表した2019年3月期第2四半期の業績は、売上高880億1600万円(前年同期比5.9%減)、営業利益9億8200万円(81.6%減)、経常利益5億6300万円(87.5%減)、親会社株主に帰属する中間純損失13億5500万円(前期は34億8300万円の純利益)だった。
鉄道ロジスティクス事業の売上高は771億円(7.2%減)、営業損失は46億円(対前年同期で47億円悪化)となった。
「平成30年7月豪雨」で山陽線の一部区間が数か月にわたり不通となったほか、9月以降も「台風21号」「平成30年北海道胆振東部地震」と立て続けに自然災害が発生し、全国各地で運休が発生したことから、輸送実績が前年を下回った。
物流施設の開発では、「東京貨物ターミナル駅高度利用プロジェクト」の一環として建設を計画しているマルチテナント型大型物流施設(東京レールゲートWEST・EAST)のうち、東京レールゲートWESTを9月に着工した。
経費面では、安全の確立、安定輸送の確保、輸送品質の維持などの事業継続に必要な経費を着実に執行しながら、持続的成長に向けて、維持・更新投資に加え、成長・戦略投資も進めた。同時に、無駄な空コンテナ回送の削減や燃料費などの列車運行に係るオペレーションコストの削減に取り組み、経費圧縮に努めた。
通期は売上高1901億円(2.3%減)、営業利益29億円(76.4%減)、経常利益12億円(88.5%減)、親会社株主に帰属する当期純損失28億円を見込んでいる。
JR貨物 決算/3月期の売上高0.5%増、営業損失47.82億円