商船三井は11月29日、積木製作のVR技術を活用したゴーグル型乗組員安全教育ツールに「スナップバック」のコンテンツを追加したと発表した。
<スナップバックのVR画面>
今回、「転落防止」「クレーン吊り荷落下」「火災発生時の対策」に続く4コンテンツ目として、スナップバックによって跳ね返ったロープが乗組員の背後に強く打ち付ける事故を取り上げた。
スナップバックとは、船舶を係留したりタグボートで牽引する際に用いるロープが異常に張った状態で破断した時、切れたロープが瞬時に跳ね返ってくる現象のことで、人命にかかわる破壊力となるケースもある。
<注意喚起表示>
背後で発生するため、従来型映像では説明が困難だったが、VRの全方向に転換可能な視点と臨場感を生かすことで教育効果の向上を図った。
<過去に導入したVR安全教育ツールのコンテンツ(①クレーン落下、②転落事故、③火災避難)>