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SBSHD/リコーロジとの融合で売上高3000億円目指す

2019年02月19日/決算

SBSホールディングスの鎌田正彦社長は2月19日、2018年12月期決算説明会で、2019年度のグループ経営について説明した。

<鎌田正彦社長>
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2019年12月期の売上高は、全体で2500億円(前年同期比22.8%増)、物流事業で2348億円(24.5%増)、同事業のうち3PL(国内のみ)で1129億円(27.0%増)を計画。

業績拡大を牽引する要因について、「主に昨夏にグループ入りしたSBSリコーロジスティクスの売上や、既存グループ会社の新規顧客獲得などによる増収効果を見込んでいる」としたほか、将来に向けては「SBSリコーロジスティクスと既存グループ会社の『融合』によるシナジー創出で、早期に売上高3000億円を実現する」と展望を語った。

物流事業での取り組みとしては、SBS即配サポートからグループ全体へEC通販向けのラストワンマイル事業を展開し、対応エリアを現在の1都3県から3大都市圏に拡大させる。

まずは、名古屋圏でSBSリコーロジスティクスの輸送網を活用し、BtoBの配送を開始するほか、物流施設を自社開発してBtoC向けの配送拠点を構築する計画。

名古屋圏での物流施設開発については、「数社から即配事業や賃貸倉庫への引き合いがあり、延床面積3万3000m2~6万6000m2規模の施設を検討している。現在は土地の選定を進めている段階」と状況を説明した。

<Dプロジェクト東京城南島II完成予想図>
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また、首都圏ではSBSリコーロジスティクス向けの物流拠点として、大和ハウス工業が東京都大田区の城南島で建設中(2020年3月完成予定)のDプロジェクト東京城南島IIのほか、新たに横浜市金沢区でSBSロジコムの拠点を解体した跡地に、延床面積5万m2超の物流施設の開発を2021年度中の完成予定で計画中。

横浜市金沢区の施設については、「SBSリコーロジスティクスのビジネスにマッチした仕様を計画している。SBSロジコムの印西物流センター支店で採用している自動走行台車やウェアラブル端末などのITツールも導入し、最先端の物流拠点にする。現在は施設の建設計画と並行して、これらの機器やマテハンの選定も進行している」と説明した。

<建設中の大阪南港物流センター>
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<野田瀬戸物流センター完成予想図>
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このほか、グループ会社向けの物流施設としては、大阪市住之江区で3月に竣工予定の大阪南港物流センターや、千葉県野田市で12月に着工予定の野田瀬戸物流センターなど、2023年度までに総延床面積48万m2分の新規開発(一部はグループ外から賃借)を予定。

両施設については、「大阪南港物流センターでは8割程度で百貨店や小売業などのテナントが決定しており、満床での稼働開始を目指している。野田瀬戸物流センターでもEC通販や小売業などの企業が検討中」と、引き合いが好調であることを強調した。

最後に、物流施設を自社開発し、グループ会社で借り上げ、テナントの物流を受託する一連の事業スキームについては、「建設地の選定は、港湾地域など不動産開発会社とは競合しずらいエリアを対象に行っている。これまでの実績もあり、当分は積極的な開発を継続する方針。最終的には総延床面積330万m2位まで施設を増やしたい」と展望を述べた。

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