三井E&S造船は3月27日、千葉工場で中小型ガス運搬船向けタンクの製造事業を開始したと発表した。
第1号案件として、佐々木造船から5000m3LPG運搬船1隻のガス関連設備の受注が内定している。
中小型ガス運搬船向けタンクの製造事業では、LPG運搬船のガスハンドリングシステムの設計、ガス機器装置の支給、タンク製造、据付工事、艤装工事を一括して請け負う。ガスハンドリングシステムは子会社のTGE社と共同で設計し、千葉工場でガスタンクの製造・搭載、艤装工事を行う。
三井E&Sグループは、独法人TGE Marine AGを2015年に子会社化し、TGE社のガスエンジニアリング技術と三井E&S造船の設計・製造技術を組み合わせ、顧客に中小型ガス船のガスハンドリングシステムのEPCS(Engineering, Procurement, Construction, Supervising) サービスを提供してきた。
今後は、このサービスに千葉工場でのタンク製造・ガス艤装サービスを加えることで、さらに付加価値の高いソリューションの提供を目指す。