ANA Cargoは5月20日、半導体製造装置や医療機器などの精密機器の輸送サービス「PRIO SENSITIVE」を6月3日から開始すると発表した。
ANAグループは、大型貨物機であるボ-イング777F型の2機導入を決定しており、7月から成田-関空―上海-成田線、10月から成田=シカゴ線に投入する。これらと従来から実施しているエアラインチャーターを活用し、多くの需要が見込まれる精密機器の輸送体制を強化する。
<ショックウォッチ、ティルトウォッチ付き貨物のイメージ>

サービスの概要は、衝撃の検知ツール「ショックウォッチ」、傾きの検知ツール「ティルトウォッチ」付きの貨物について、発着空港や経由地の空港でチェックシートを使用したモニタリングを実施する。
また、貨物の積み付け、積み下ろしの際にフォークリフトを低速で走行する、空港内を輸送する際に段差を極力避けるなど衝撃リスクに配慮した運用を行う。
なお、エアラインチャーターとは、航空会社が自社の貨物輸送力を補完する目的で、他の航空会社の機材をチャーターし、自社便による輸送の場合と同様、荷主との運送契約や空港でのハンドリングを自社責任で行い、貨物の運航を行うチャーター形態。
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