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阪急阪神エクスプレス/西濃とのシナジー構築、成田ロジセンター開所

2019年07月10日/物流施設

阪急阪神エクスプレスは7月10日、成田空港に至近の場所に竣工していた「成田ロジスティクスセンター」(NGLC)の開所式を催し、7月16日から本格稼働すると発表した。

<成田ロジスティクスセンター>

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<位置図>

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<開所式でのテープカット 左から、セイノーHDの丸田 秀実取締役、ボッシュの檜垣 真一郎物流企画部部長、富士フイルムロジスティクスの下田 英樹執行役員、阪急阪神エクスプレスの岡藤 正策会長、阪急阪神エクスプレス谷村和宏社長、チトセの阿部 陽一社長、ルフトハンザカーゴAGのミヒャエルフォアヴェルクシニアダイレクター日本代表>

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NGLCは、セイノーHDとの資本・業務提携の一環として、開発していたもので、1階を輸出入貨物のクロスドックターミナル、2階をロジスティクスセンターとして運営する。

<阪急阪神エクスプレスの岡藤 正策会長>

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阪急阪神エクスプレスの岡藤正策会長は「阪急阪神エクスプレスとなって10年を迎えた。今後、西濃運輸と阪急阪神エクスプレス、両社のシナジーをどう生みだしていくか、WinWinの関係をぜひとも構築したい。この施設が両社のシンボルとなるよう期待している」と述べた。

<阪急阪神エクスプレス谷村和宏社長>

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また、谷村和宏社長は「1階には、定温庫、冷蔵庫、冷凍庫と3温度帯の倉庫を設け、機能を活かした高密度なサービスが提供できる」と高機能な倉庫に自信を見せた。

<西濃運輸の高橋智専務>

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西濃運輸の高橋智専務は「阪急阪神エクスプレスと西濃HDのそれぞれのネットワーク資産、顧客に新しい提案を生むことができる。阪急阪神の国際ネットワーク、西濃運輸の国内ネットワークが相互に利用できることは、顧客にも大きなサービスアップとなる。今までない、シンボリックな施設としていきたい」と話した。

<1階の3温度帯倉庫に入る前の前室>

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<定温庫>

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<冷蔵庫>

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<冷凍庫>

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<2階部分>

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<1階部分>

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1階は倉庫面積1万4198.12m2、ほぼ全面が保税蔵置場であり、輸入インタクトや輸出入通関及び関連作業、輸出ULD積み付け作業に加えて、輸出梱包業務も内製化する。

2階は倉庫面積1万2444.32m2、ロジスティクス専用センターとして、高度にシステム化された在庫管理や流通加工、検品・検針作業その他顧客の多様な要望に応える。また、併設されている同支店トラックターミナルとの連携により、国際輸送・ロジスティク
ス・国内輸配送の三位一体型国際物流ハブとして、シームレスな一貫輸送サービスを行うとしている。

なお、国内輸送の拠点と国際輸送の拠点が同一施設内で展開できる施設は国内では珍しいという。扱う荷物は、自動車部品、電子部品、雑貨、飲料、アパレルとしており、EC需要の伸びも計算に入れている。物流加工では、荷姿変更、検品・検査、梱包等を行う予定だ。

■概要
名称:阪急阪神エクスプレス 成田国際ロジスティクスセンター
Narita Global Logistics Center(NGLC)
所在地:千葉県成田市南三里塚 21-2
(成田空港からクルマで 15 分)
倉庫面積:1階:1万4198.12m2
2階:1万2444.32m2
合計:2万6642.44m2、鉄骨造・地上2階建て
倉庫設備1階:荷捌場、冷凍庫、冷蔵庫、定温庫、非常用発電機
2階:ランプウェイ、プラットホーム(接車バース 9か所、ドックレベラー2基)
業務内容:輸出入貨物取扱、通関、梱包、国内集荷配送、在庫管理、流通加工、検品・検針
主な取扱商品:自動車用部品、電子部品、医療機器、アパレル、ワインなど
営業開始日:7月16日

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