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商船三井/VRによる乗組員安全教育ツールに触覚機能を追加

2019年10月25日/IT・機器

商船三井は10月25日、積木製作のVR技術を活用した乗組員安全教育ツールに実際に触覚に訴えることができる機能を加え、「転倒」と「挟まれ」、「焼却炉爆発事故」を題材としたコンテンツを新たに開発したと発表した。

<「擬似体感エリア」のVR画面>

20191025mol1 - 商船三井/VRによる乗組員安全教育ツールに触覚機能を追加

<「爆発事故発生後」のVR画面>

20191025mol2 - 商船三井/VRによる乗組員安全教育ツールに触覚機能を追加

<使用するゴーグル部とコントローラー例(写真はHTC社製)>

20191025mol3 - 商船三井/VRによる乗組員安全教育ツールに触覚機能を追加

このツールは、CGで再現した船内エリアを自らの動きと連動して歩き回り、危険個所を指摘しながら船内作業を疑似体験するもので、危険個所に気づかず作業を行うと災害事故が発生。次に行うべき行動や船内作業を実施する上で気を付ける事を自ら考えることができる内容とした。

さらに、今回のコンテンツからVR環境内で事故発生の際、触覚に訴える装置を新たに導入したことで五感に訴えられるようになり、ワンランク高い臨場感を体感することが可能となった。

具体的にはこれまでのゴーグル型VR視聴機器に加え、両手で握るグリップ状のコントローラーが付属する製品を新たに採用することで、ゴーグル部では視覚・聴覚に加えた振動、コントローラーでは微弱電流による感電刺激を感じることができるようになった。

実際の事故発生時の感覚に近づけることで、本能的な部分での学習に繋げることが狙い。

これまでのコンテンツから一層リアルに進化した体感教育ツールの活用で、乗組員の安全意識を向上させ、船内事故の根絶に繋げるべく、商船三井では今後も追加コンテンツの開発を含む効果的な船内安全教育を追求していく考え、としている。

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