IHI運搬機械とブルーイノベーションは12月16日、ドローンから自動運転モビリティへの荷物受け渡しを完全無人化するドローン着陸ポートを共同開発たと発表した。
<ポートと自動運転モビリティ>
この製品は,「ドローンの着陸制御から着荷」と,「荷物の一時保管および自動運転モビリティへの荷物受け渡し」の2つの工程について無人化を可能にする国内初の製品。
ドローンが荷物を切り離した後は,この製品内部で荷物を保管し,待機する自動運転モビリティへの受け渡しまでを無人で行なう。この荷物の受け渡し工程においては,IHI運搬機械が機械式駐車場の開発・製造において培ってきた搬送技術が活かされている。
<イメージ図>
また、ドローンとポート間の通信による高い着陸精度の実現では、ブルーイノベーションによる安全安心と高い着陸精度を実現する「BI ポートシステム」および,ドローンの着陸位置を監視・制御するプラットフォーム「Blue Earth Platform」と連動。ポート側からの信号でドローンを誘導,所定位置への精度の高い着陸を実現する。
BI ポートシステムとは、ドローンの目視外飛行において,安全な自動離着陸を可能とするドローンの管制システム。GPS による飛行と異なり,画像認識による誤差のない高精度な着陸を実現する。
Blue Earth Platformとは、複数のドローンを都度複雑な設定や操作をすることなく,一つの指示で自動的に運航させるプラットフォーム。ブルーイノベーションでは,”One Command Full Mission”をテーマに,サービス展開をしている。
なお、この製品は,災害時の緊急輸送手段や,遊休スペースとなりがちな立体駐車場の屋上階の有効利用および構内物流の搬送用途としても活用が期待されている。今後,早期実用化により,スマートシティに貢献する新たな駐車場活用のあり方を提案していくとしている。