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鴻池運輸/次世代医療物流センター事業がJICAの協力準備調査対象

2020年02月03日/国際

鴻池運輸は2月3日、鴻池メディカルおよび双日とともに、インド初となる次世代中央・集中管理型の医療物流センターの設立・運営事業について、独立行政法人国際協力機構(JICA) の協力準備調査PPPインフラ事業の対象選定に共同で提案申請し、このほど承認されたと発表した。

<位置図>

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代表企業は鴻池運輸となる。

提案内容は、同国タミル・ナド州(TN州)チェンナイ市のラジブ・ガンディ州立総合病院
(RGGGH およびその他の 州立病院 な ど を対象に、効率的な集中滅菌施設と医薬品・医療材料の物流施設および物流網を整備することで、チェンナイ大都市圏でのより良い医療サービスの提供を図ることを目的とする事業化のための事前調査。

具体的には1.RGG G H の院内物流の改善、2.手術用具の一括所有・管理・貸出を含む滅菌工場の建設・運営、3.物流センターの設立・運営―の3点の実現を目指すもので、2.と3.は一つの建屋に集約する想定だ。

7月下旬をめどに2回、3社は現地での予備調査を行う予定。その結果がJICAに承認された場合、9月上~中旬と10月中~下旬に本格調査を実施する計画。そして、2021年1月中旬以降 、事業化を推進していく予定だ。

事業における各社の役割は、鴻池運輸が事業全体のとりまとめ、TN州との交渉・調整を、また鴻池メディカルが滅菌および医療物流の設計・運営のノウハウ提供を、双日が官民連携事業開発のノウハウ提供や医療周辺サービス事業の創出を想定している。

この事業に先立ち、鴻池運輸と鴻池メディカルでは、2018年度、内閣官房健康・医療戦略室の「 『 国際医薬パートナーシップ推進 』に関するインド共和国における調査」を受託し、同年9月と12月に同国TN州の医療関連施設での実地調査を実施(双日は協力団体として参加しており、その調査を通じて得られたTN州の医療サービスの状況や課題を踏まえ、今回の提案に至ったもの。

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