国際協力機構(JICA)は1月11日、ホンジュラス共和国政府との間で、「国道6号線橋梁建設計画」を対象として28億6300万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結したと発表した。
国道6号線はホンジュラスの首都テグシガルパと隣国ニカラグア間の物流を支える二つの国道のうちの一つです。今後も交通量の増加が見込まれるうえ、山岳地帯を抜けるルートのため、自然災害による通行止めや大幅な迂回が生じるリスクが高いことが懸念されている。
特に16.3km地点においては過去に地すべり対策を実施済であるものの、2016年以降再度変状が確認されており、この箇所が損壊すれば大事故に繋がるだけでなく、首都圏を中心に物流網が麻痺し、多大な経済損失を招く恐れがある。
この事業は、主要幹線道路である国道6号線の地すべり箇所において擦り付け橋梁を建設することにより、自然災害への脆弱性を低減し安全かつ円滑な物流網の整備を図り、もってホンジュラスの経済の活性化に寄与するもの。事業を通じて、SDGsゴール9(産業と技術革新の基盤をつくろう)及びゴール11(住み続けられる街づくりを)に貢献するとしている。
■案件概要
国名:ホンジュラス共和国
案件名:国道六号線橋梁建設計画(The Project for Construction of the Bridge on
the National Road No.6)
実施予定期間:43か月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 インフラ・運輸交通省(SIT:Secretaría de Estado en el Despacho de
Infraestructura y Transporte)
対象地域・施設:フランシスコ・モラサン県
具体的事業内容(予定):
1.施設整備
すりつけ道路(延長380m)、及び橋梁(延長140m)の建設
2. コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工監理、ソフトコンポーネントによる技術指導(過積載防止対策、橋梁の維持管理手法、地すべり応急対策)