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日本郵船/船舶の脱炭素化で燃料アンモニアを導入

2020年02月27日/CSR

日本郵船は2月26日、船舶の脱炭素化に関する国際連携を深めるため、2つの会議において船舶のゼロエミッション化に向けた燃料としてのアンモニア(燃料アンモニア)の導入に関して紹介したと発表した。

<講演を行う日本郵船グリーンビジネスグループ中村利(とし)グループ長>

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アンモニアは燃焼しても二酸化炭素(CO2)を排出しないため、地球温暖化対策に貢献する次世代燃料として期待されており、さらにアンモニアの原料となる水素にCO2フリー水素を活用することでゼロエミッション化の実現が可能と言われています。日本郵船は脱炭素化に向けたソリューションの一つとして燃料アンモニアを船舶用に活用することを視野に検討を進めている。

駐日ノルウェー大使館で2月25日に開催されたセミナーでは、産・官・学の各方面から16名が登壇し、ノルウェーと日本の両国関係者とともに水素社会実現に向けた課題と今後の取り組みについて議論を深めた。日本郵船からはグリーンビジネスグループ の中村利グループ長が登壇し、水素活用の具体案としてアンモニアの舶用燃料導入について技術と運航の両面から紹介した。

<「Getting to Zero Coalition」国際会議オープニングセレモニーの様子>

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もう一つの会議は、日本郵船が参加している企業連合「Getting to Zero Coalition」の国際会議がデンマークで開催され、日本郵船は将来の代替燃料に関する技術開発・導入施策というテーマのもと、外航海運の脱炭素化に向けた現実的な解決策として燃料アンモニアの活用や、舶用LNG燃料供給事業といった燃料サプライチェーンへの取り組みについて紹介した。

日本郵船グループは脱炭素化に向けた代替燃料活用の研究を通じて新たなグリーンビジネスの創出に取り組み、人々の豊かな暮らしのために価値あるものを届けるという企業理念“Bringing value to life.”の実現に努めるとしている。

<CO2フリー水素のフロー図>

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