AGCは3月12日、ガラス輸送用パレットの位置管理システム「パレットIoTシステム」を独自に開発・導入したと発表した。



パレットIoTシステムは、アルプスアルパイン製の物流資材管理用IoTモジュール「物流トラッカー」から送信される情報を地図上に一覧表示し、各パレットの位置情報、移動履歴、滞留情報などを可視化するもの。
物流担当者は、パレットの位置や動きをリアルタイムで把握することで、輸送業務を効率化するとともに、パレットの滞留・紛失を防止することができる。
今回、第1弾として大量輸送ができる大型パレット約1400台を対象に、3月2日から日本国内での本格運用を開始した。
AGCは、パレットIoTシステムの導入によって、パレット紛失を半減させるとともに、パレットの位置・在庫・滞留情報を輸送計画に反映させることで、輸送効率の向上を図る。また、輸送効率化によって輸送時のCO2排出量を1~5%削減することを目指す。
今後は、システムの対象製品を拡充するほか、欧州やアジア地域への導入を進めることで、2022年までに対象パレットを3万台に増加することを検討している。
ガラスパレットは毎年約1割が回収不能になっており、パレットの追加製作コストや、パレット不足による物流業務の非効率化が課題になっていた。